五十肩のNG行動
五十肩のNG行動|やってはいけないことと早く改善を目指すためのポイント
はじめに
「肩が痛いけれど、動かした方がいいの?」
「痛みを我慢してストレッチを続けています」
「五十肩と言われたけれど、普段の生活で気を付けることはありますか?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
五十肩(肩関節周囲炎)は、40代後半から60代に多くみられる肩の痛みで、腕が上がらない、後ろに回せない、夜中に痛みで目が覚めるなどの症状が現れることがあります。
症状があるにもかかわらず、間違った対処を続けてしまうと、痛みが長引いたり、肩の動きがさらに悪くなったりすることもあります。
今回は、五十肩でやってはいけないNG行動と、改善を目指すために意識したいポイントについて解説します。

五十肩とは?
五十肩は、肩関節の周囲に炎症が起こり、痛みや可動域の制限が生じる状態です。
正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。
症状の現れ方には個人差がありますが、
- 腕を上げると痛い
- 髪を結ぶ動作がつらい
- エプロンのひもを結ぶ動きができない
- 洗濯物を干すのが大変
- 夜間に肩がズキズキ痛む
といった症状がみられることがあります。
五十肩は一般的に、
- 炎症が強い「急性期」
- 痛みが少し落ち着く「慢性期」
- 動きが改善していく「回復期」
という経過をたどることが多く、それぞれの時期に合った対応が重要です。
NG行動① 痛みを我慢して無理に動かす
「動かさないと固まるから」と考え、強い痛みを我慢しながら肩を動かしてしまう方がいます。
しかし、炎症が強い時期に無理をすると、炎症が悪化し、かえって痛みが長引くことがあります。
特に、強いストレッチや重い荷物を持つ、痛みを我慢した運動などは避けた方がよいでしょう。
痛みが強い時期は、無理をせず肩への負担を減らすことが大切です。
NG行動② 「全く動かさない」状態を続ける
一方で、痛みが怖いからといって全く肩を動かさないことも注意が必要です。
肩を長期間動かさない状態が続くと、
- 関節が硬くなる
- 可動域が狭くなる
- 回復まで時間がかかる
ことがあります。
痛みの程度にもよりますが、無理のない範囲で日常生活の中で肩を動かすことや、専門家の指導のもとで運動を行うことが大切です。
NG行動③ 自己判断で強いストレッチをする
インターネットや動画を見ながら自己流でストレッチを行う方もいます。
しかし、五十肩は時期によって適切な運動が異なります。
炎症が強い時期に強く伸ばしてしまうと、痛みが悪化する可能性があります。
ストレッチは、①痛みが強くない範囲で行う②無理に可動域を広げようとしない③症状に合った方法を選ぶ、
これらがとても重要です。
NG行動④ 「年齢のせいだから仕方ない」と放置する
「五十肩はそのうち治る」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
確かに時間の経過とともに改善するケースもありますが、放置してしまうことで肩の動きが大きく制限され、日常生活に支障が残ることもあります。
また、肩の痛みには、
- 腱板損傷
- 石灰沈着性腱板炎
- 頚椎の疾患
など、五十肩以外の病気が隠れている場合もあります。
自己判断だけで済ませず、症状が続く場合は医療機関や専門家へ相談することをおすすめします。
NG行動⑤ 肩だけをケアして終わる
五十肩になると、肩ばかり気にしてしまいがちですが、実際には肩だけが原因とは限りません。
例えば、猫背などの姿勢の崩れや背中や胸の筋肉の硬さ、肩甲骨の動きの低下、首の筋肉の緊張などが重なり、肩へ負担がかかっていることもあります。
そのため、肩だけではなく、身体全体のバランスや動きを確認することも改善への大切なポイントです。
日常生活で気を付けたいポイント
五十肩の症状があるときは、日常生活でも肩への負担を減らすことを意識しましょう。
例えば、
- 高い場所の物を無理に取らない
- 重い荷物を痛い側だけで持たない
- 長時間同じ姿勢を続けない
- 身体が冷えないようにする
- 十分な睡眠と休息を取る
こうした小さな工夫でも、肩への負担を軽減しやすくなります。
五十肩は「その時期」に合った対応が大切
五十肩は、すべての人が同じ経過をたどるわけではありません。
炎症が強い時期と、動きを改善していく時期では、適切な対応が異なります。
そのため、今は安静が必要なのか?少しずつ動かした方がよい時期なのか?どの程度の運動なら安全なのか?を見極めることが重要です。
自己判断が難しい場合は、医療機関や専門家に相談しながら進めると安心です。
まとめ
五十肩では、「良かれと思って行っていること」が、症状を長引かせてしまう場合もあります。
特に次のような行動には注意しましょう。
- 痛みを我慢して無理に動かす
- 全く肩を動かさない
- 自己流で強いストレッチを行う
- 年齢のせいと考えて放置する
- 肩だけをケアして終わる
また、五十肩は肩だけの問題ではなく、姿勢や肩甲骨の動き、身体全体のバランスが関係していることも少なくありません。
痛みが続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、一人で我慢せず、医療機関や専門家へ相談することが大切です。
適切な時期に適切なケアを行うことで、肩への負担を減らし、よりスムーズな回復を目指すことができます。
焦らず身体の状態に合わせたケアを続けることが、快適な生活への第一歩となるでしょう。

